| 業界標準「防犯警報音」の制定について |
近年、各種電子機器音の氾濫する中、防犯用途の警報音については、その規格、指針が明確にされておらず、多種多様な音が使用されるなどの状況にあり、その緊急性が損なわれるおそれがあります。
このような状況下において当協会内で防犯警報設備(*1)に使用するサイレン音「防犯警報音」の統一化、指針策定を図ろうという動きが活発化してきました。これを受けて当協会の技術部会規格調査委員会はその緊急対応効果の維持向上を図るべく、平成17年1月「防犯警報音」の調査・検討を開始し、平成18年3月に業界技術標準「SES E 0005 防犯警報音規格」を制定し、防犯警報音の普及促進を行っています。
*1.威嚇器や報知器などの警報設備(携帯用防犯ブザーや住宅用火災警報器等は適用外) |
| 【防犯警報音の搭載設備例】 |
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| センサ付スピーカ |
威嚇器(サイレン等) |
| 【防犯警報音の利用シーン例】 |
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| けんか |
ストーカー |
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| 強盗 |
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防犯警報音の要求基準(SES E 0005 防犯警報音規格)
■周波数及び周期
(1) 基本波形は、矩形波とすること。
(2) 周波数(周波数変動)は、500〜1,000Hzに上昇すること。
(3) 周期(周波数変動周期)は、毎秒3〜5回の間で任意の値とすること。
■音圧
(1) 音圧は、防犯警報設備の中心から前方1m離れて70dB以上(*2)であること。
*2.音質、周囲環境、使用者等を配慮した上で問題ない場合は85dB以上を推奨
防犯警報音の規格化にあたっては、はじめに防犯警報音の音色の基本方針を決定しました。
(1) 早い(短い周期の)周波数上昇音とすること。
(2) 他の音と容易に識別でき、緊急性を訴える音色とすること。 |
次に決定した音色を具現化するためのサンプル音を複数製作し、当委員会で視聴し、防犯警報音としてふさわしい音を選定しました。
更に平成17年5月に開催された業務部会・技術部会合同総会において、会員会社に対して、選定した警報音2種類の視聴アンケートを実施したところ、当委員会が第1候補として選定したサンプル音が出席者の80%(約90名)の賛同を得ることができました。
また、サンプル音の製作、警報音の選定と並行して、既に世の中で規定されている警報音の調査を実施しました。具体的には、火災警報音、ガス警報音、公的サイレン音(緊急自動車、地震、津波など)、他機関の定める警報音などについて、音色、音圧などの規定化された内容を調査しました。
その結果、規格化され、普及している防犯警報音は存在せず、また選定したサンプル音と類似する既存の警報音も存在しないことが確認できました。
これら視聴及び調査により、サンプル音が防犯警報音として適切であることを確認できたことから、サンプル音の具体的な周波数、周期、音圧などを規定した「防犯警報音」規格を制定しました。
現在、制定した防犯警報音を普及させるため、防犯警報設備メーカー、音声ユニットメーカーへ採用の働きかけ等を行っています。
また、一般消費者に対しても広報等により周知することで、国民誰もが防犯警報音を認知し、犯罪の抑止効果を高め、安全・安心なまちづくりの実現に寄与できればと考えます。 |